「DCASE2020のtask2のfan(実測データ)」に対して「局所的位相シフト検出法」を行った場合

 自分は、信号源とセンサー(マイクロホン)の間に生じる予め測定できない不明な伝達特性をバイパスし、信号源内部の原信号を回復できる方法を考案し「局所的位相シフト検出法」と命名しました。

URL:https://sigprocrandwalk.hatenadiary.org/entry/20170722/1500751760
URL:https://sigprocrandwalk.hatenadiary.org/entry/2020/03/22/193447

 信号源に「非線形性」が作用していて各帯域間が独立していない場合(相互変調の状態)に、観測信号で得られる局所的な位相の進み遅れ量を用いて原信号を回復いたします。
 次に実測データである”DCASE2020”用に公開されたデータ( http://dcase.community/challenge2020/index )のうちfanに対して「局所的位相シフト検出法」を用いたところ、次のような結果を得ることができました。

 

URL:http://local-phase.com/others/etc/LPSD%E3%83%BCDCASE2020-fan.pdf

 

 ただし現状では「DCASE2020のfan」が実測データであることから回復後の正解が分かりませんので、上のURL先の文書に示したような仮説(fanの形状と材質で決まる固有振動(共鳴)を想定して、音声解析などで用いられるフォルマントと似た考え方を用いて結果の説明を試みています)を設けて、検討を続ける予定です。

 また今のところはあくまでも目視での確認ですが、確認できた特徴を評価関数化し、機械学習もしくは統計的分類手法に組み込んで性能を評価するつもりです。

 

園部和夫 [ aka SigProcRandWalk | SPRW , mailto : fuja2_at_bj8.so-net.ne.jp ]