位相変調歪の検討例

「振動する面からの反射音について」:
反射面が振動することによる位相変調歪を定式化するとともにシミュレーションプログラムにより数値的に確認した。
http://www.acoust.rise.waseda.ac.jp/publications/happyou/asj/asj-watanabeN%28iat%29-1997march.pdf [pdf]


 位相変調歪があるということは反射音を利用することで非接触で反射面の振動を測定できる可能性がある。可能性としてはあるのだけど、実測したという報告例を探してみても見つけることはできなかった。
 反射音を使うということは言わば音を能動的に出すアクティブ方式なので音の性質は自由に選べる。反射させる音を安定した繰り返しのある音にすれば、従来の位相変調・復調の技術でも反射面の振動を検出できるはず。にもかかわらず実測されていないということは何か難しい事があるのかもしれない。
 考えるに、音源から出る音は反射しないで直接センサーに入ってしまうものもあるはずで、直接入った音は反射面の振動を検出するのに都合が良くない、というのはあるかもしれない。